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正直者がバカを見ない社会にしなければ【SDGsログ vol.328】
アサリもハマグリもウナギも…日本の食卓は「産地偽装」だらけ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/92450
江戸の町には「あっさり死んじめえ(アサリ、シジミ)」という貝売りの声が響いた。かつては庶民の食卓に上った国産アサリもいまや絶滅寸前。いつの間にやら、この国の食卓は偽装品だらけになっていた。
金に目がくらんだ人間は善悪の判断もできなくなる。
まさにそれを地でいく食品の産地偽装。
背景には輸入物と国産物の価格差の大きさがあります。
商売人であれば、安く仕入れて高く売るのは当然です。
しかし、高く売るためにウソをつくのは論外です。
商売の基本は誠実さであるべきではないでしょうか。
貝類が厄介なのは、中国から運ばれたものでも、国内の海での成育期間が海外でのそれよりも1日でも長ければ、「国産」と表示しても良いことが食品表示法で認められている点だ(通称「長いところルール」)。
だが実際には、成育期間を正確に調査することは困難。「熊本産」のアサリも、多くは輸入したものを熊本の海で成育することなく、そのまま横流ししていた。
これまでのログでも「グローバル化」「集中化」「大型化」の弊害について触れてきましたが、産地偽装もまったく同様です。
アメリカからの輸入の遅れが原因で、マクドナルドのポテトが販売中止になるニュースもありました。
どこか違和感を感じる人も少なくないことでしょう。
どこの誰がつくったのかわからないものを口にすることが当たり前でいいのでしょうか。
大きく変えることはできなくても、少しずつ産地や生産者の見える食生活に改善していきたいものです。
あわせて販売側には一層の誠実さを強く求めたいと思います。
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