【SDGsログ vol.173】根本的な働き方改革が未来をつくる

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【SDGsログ vol.173】根本的な働き方改革が未来をつくる
公務員が農作業バイトで戒告 人手不足の農業王国で副業解禁の声も

https://news.yahoo.co.jp/articles/a304365998701ec877fd77cb8321f0c9a8fcc65d

7月末、北海道十勝地方の20代消防士が許可なく農作業アルバイトの副業をしたとして戒告処分を受けた。だが、この時期の農業現場はどこも人手不足。道内では、地域産業を守ろうと職員の副業を認めている自治体もある。農業王国・十勝では本業を隠しながら働いている人が一定数いるとみられ、関係者は「働きたい人が堂々と働けるようになってほしい」と声をそろえる。

この記事を読んでみると、以下の4つのポイントに気づきます。
・農業を含む第1次産業での人手不足
・会社との雇用関係による副業の禁止
・本業の賃金では十分ではない経済環境
・自分と違う状況の他人に対する不平等感

第1次産業での人手不足の解消のため海外からの実習生受け入れが当たり前となっています。
自粛警察に代表される他人の行動に関する過干渉もよく聞く話です。

消防士の収入を調べてみると、2019年の資料で平均641.1万円でした。
http://shouboushi.com/job/income.php
かなり年収は高いようですが、それでも収入を増やしたい理由は何だったのでしょう。

本業に余裕があるから、アルバイトをできるのだとすれば、
本業には人員の余裕があるということなのかもしれません。
一般的に公務員の離職率は、民間の1/10程度。
一度就職すれば安定していて辞める人はあまりいません。

役所に行った時に「職員が多いなあ」と感じる人も少なくないでしょう。
人口縮小社会にあって、自治体の生き残りがあれこれ論じられていますが、
地域の財政で最大の負担となっているのは人件費でしょう。

その時、その時の状況に応じて、必要とされているところに労働力を提供できる。
こんな働き方がこれからの時代では必要なのでしょう。
そのためにはこれまでの労働環境を一新しなくてはいけません。

例えば、時間単位での雇用関係を結ぶ「パートタイム社員」はどうでしょうか。
繁忙期などにマンパワーを集中でき、残業していた分も通常業務に吸収できるかもしれません。
そして空いた時間には、農家の手伝いをすることで副業収入も得られます。

毎月単位ではなく、年間労働時間での契約なら季節に応じた働き方ができます。
定年までの総労働時間で考えれば、若い時はがむしゃらに働いて、歳を取ったら楽にもできます。
あるいは、その逆で、若い時には余暇を充実させて、あとで仕事を頑張ることもできます。
子育ての期間だけ、短時間労働というアレンジもできます。

多様な働き方が可能になることで、いろいろな未来が生まれます。
雇用する側にも労働者側にも、どちらにもメリットがあるように思いますが、いかがでしょうか。
「これまでしたことがない」ような取り組みで、未来への一歩につくっていきたいですね。

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