大国のエゴの波に飲み込まれてしまう小国を救いたい【SDGsログ vol.243】

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大国のエゴの波に飲み込まれてしまう小国を救いたい【SDGsログ vol.243】
海にのまれゆくツバルの外相がCOP26で行なった切実なスピーチがバイラルに

https://www.gizmodo.jp/2021/11/tuvalu-cop26-speach.html

私の記憶には、「コペンハーゲンの悪夢」と呼ばれている合意に至らないままで終わった2009年のCOP15を前に、インド洋の沈みゆく国モルディブが行なった水中閣議の様子が鮮明に残っています。2019年には、セーシェルの大統領が水深122メートルから演説を行ないました。世界で排出量が一番少ない国のひとつであるツバルが、温暖化を世界が止められなければ真っ先に姿を消すことになるという現実を訴えるKofe外相のスピーチは、これまでで恐らくもっとも印象に残るものだったのではないでしょうか。

ぜひ埋め込まれた動画をご覧ください。
最初は普通のスピーチなのですが、終了直前に画面がどんどん引いていきます。
なんと、ここまでのスピーチは、沈みゆく岸辺で海に半身が浸かった状態で行われたものでした。

人口も少なく、経済規模が小さいツバルのような小国。
環境に対する負荷がもっとも少ないこのような小国ほど地球温暖化の弊害を強く受けるとは、なんと皮肉なことでしょうか。
そしてこの危機に対応するための経済力すら彼らは持たないのです。

ツバルやキリバスのように海にのみこまれる可能性が高い国は、他国に土地を購入して移住することを検討しています。外相はスピーチで、現在ツバルが持っている海上境界線の経済的な権利の移住後の維持や、散らばった国民によるデジタル国家化についても触れています。

国土の大部分が失われるのであれば、他国に移住することも必要でしょう。
その際に、本来国民の一人一人が持っている権利はどのように保護されるのか。
「デジタル国家」という考え方は非常に有効であるように思います。

グローバル化という流れの中で、大国のエゴに苦しむ途上国の姿が見られます。
同様に、日本国内でも都市への集中によって切り捨てられる地域が少なくありません。
「大規模・集中・グローバル」の路線は根本的に見直す必要があるように強く感じます。

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