生活困窮者のプライドに配慮した素晴らしい取り組みです【SDGsログ vol.232】

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生活困窮者のプライドに配慮した素晴らしい取り組みです【SDGsログ vol.232】
“I’m Hungry” たった一言で生活困窮者が食事を注文できるプラットフォーム「Bento」

https://ideasforgood.jp/2021/10/26/hungry-bento/

食料の不足と余剰──そんな「食の不平等」を是正するために、これまで世界中で、フードバンクなどの食料支援活動が行われてきた。それらは食品の無駄をなくし、人々の空腹を満たす素晴らしい仕組みであるが、一方で、実際に生活に困窮する人のなかには、「フードバンクを利用している人」というレッテルを貼られることを恐れ、利用しない人もいるという。
そこで、「日々の食事に困っている人たちが、自らの自尊心を守りながら食べ物を得ることができたら……」という想いから生まれたのが、カリフォルニアのNot Impossible Labs社が開発したプラットフォーム「Bento」だ。生活に困窮する子どもや家族が、“Hungry”と一言ショートメッセージを送るだけで、食事を注文でき、受け取れるというサービスだ。

「SDGs de 未来構想」公認ファシリテーターのオンライン勉強会に毎月参加しています。
そこでは様々な「未来の芽」を共有するのですが、今日ご紹介するのはそこで教えてもらったものの一つです。

生活困窮者への炊き出しは日本でも行われていますが、あの列に並ぶのはちょっとという方もいるでしょう。
それ以上に「私はいま困っています」と誰かに打ち明けるだけでも勇気が必要です。
生活保護を受けることがよくないというような風潮すら、いまだに解消できていません。

その中にあって、この「bento」というプラットホームは、スマホにメッセージを打ち込むだけで誰にも知られません。
困っていることを知っているのは、プラットホームbentoと、実際に食を提供するお店の人だけです。
受け取る商品は、お金を出して購入する人と同じものなので、まわりの人が気づくことはありません。

一つだけ気になるのは、bento運営に必要な費用は、非営利団体や医療機関、大学の支援で賄われている点です。
お金の切れ目が縁の切れ目となってしまわないかという懸念があります。
公的支援や企業スポンサーなどによって、持続可能な仕組みになってもらいたいですね。

いくら生活に困っていたとしても、人としてのプライド、自尊心は大切です。
そこに配慮した素晴らしい取り組みだと思います。
ぜひ日本でも同様の取り組みが行われてほしいものです。

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