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浄化努力によってテムズ川が生き返りました【SDGsログ vol.231】
60年以上前に「生物学的な死」を宣告されたテムズ川にアザラシやタツノオトシゴなどの生物が戻ってきている
https://gigazine.net/news/20211115-london-thames-come-back-life/
南イングランドを流れるテムズ川はイギリスの首都・ロンドンと海をつなぐ河川であり、ロンドンを舞台としたさまざまな創作物にも登場していますが、人間による汚染が深刻で1957年に「生物学的な死」を宣告されていました。ところが、近年では浄化努力によってテムズ川の水質は劇的に改善しており、テムズ川にアザラシやタツノオトシゴなど多種多様な生き物が戻ってきているとのことで、ロンドンの学術団体であるロンドン動物学会がテムズ川の環境について調査したレポートを公開しました。
人為的に汚染をしてしまったテムズ川がよみがえったというニュース。
実に喜ばしいことですね。
日本の河川についても、高度経済成長時代から大きく改善したところが多いはずです。
河川がきれいになれば、当然のこととして流入する先の海の状況改善にもつながります。
こうした循環が持続可能な環境をつくっていきます。
レポートでは有望な結果が報告されている一方で、いくつかの懸念も記されています。テムズ川に生息する鳥や哺乳類の長期的な見通しは改善されている一方で、1990年代以降は魚の種類が減少しており、原因特定のためにさらなる研究が必要だとのこと。加えて、都市からの排水によって硝酸塩の濃度が増加している点も、水質悪化につながる可能性があると警告しています。
硝酸塩は人間や動物の排泄物が分解されたあとに生成されるそうです。
また、化学肥料を用いた大規模農業からも河川に流出するそうです。
硝酸塩が流入すると富栄養化が起こり、生態系へ影響を与えると言われています。
私たち人間の社会生活と環境の共存をどうすればよいのか。
すぐには解決できることはありませんが、気にかける人が増えることで改善にはつながるはず。
そうした意識を常に持ち続けたいものです。
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