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【SDGsログ vol.163】SDGsは中小企業にとって大きなチャンスです!
取引先から切られる? SDGsが中小企業にとって重要になる理由
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2021/09/-sdgs_1.php
世界は飢餓や人権侵害、経済格差、気候変動にともなう自然災害など、さまざまな問題に直面しています。これらの問題は私たちの社会やビジネスを脅かしています。SDGsは、「誰ひとり取り残さない」という基本理念のもとに、持続可能な社会を実現するために、17の目標と、目標を実現するための169のターゲット、取り組みを評価するための244の指標が設定されています。
SDGsが生まれた背景には、ESG問題があります。ESG問題とは、環境問題(Environment)、社会問題(Social)、組織統治問題(Governance)の頭文字をとったものです。例えば、自然災害や資源の枯渇を始めとする環境問題は、事業拠点の被災や資源価格の高騰といった形での成長を脅かします。
また、社会問題は、購買力の低下や市場の縮小などを表します。組織統治問題は、法的規制の強化といった形で企業の自由を脅かします。これらは、ビジネスの制約になるとともに、私たちが暮らす社会の持続可能性も脅かすリスクを含んでいるのです。このESG問題を具体化して17のテーマとして表現したのがSDGsの目標ということになります。
ESG問題は社会の困ったことを、環境、社会性、組織統治という3つの視点から捉えています。みんなの「困った」の集合体ですから、ビジネスの観点から見ればニーズの固まりです。この課題解決に取り組むことで、企業はソーシャルビジネスを推進できるとともに、新しいビジネスの種になるメリットも秘めています。
いまやビジネスシーンでも「SDGs」は必須のキーワードとなりました。
好き嫌いに関わらず、SDGs抜きにはビジネスを語ることが難しくなりました。
逆の言い方をすれば、SDGsの波に乗ることでビジネスが加速できるということです。
多くの中小企業は、目の前のことで精一杯で、SDGsに取り組む余裕はないと言います。
確かに、そういう面もあるかもしれません。
しかし、現状は待ったなしです。
世の中には、森林破壊をした企業の製品の不買運動が起こったり、環境を壊している企業をマスコミが追及したりして、企業の信用を失墜させるような事件があります。
だからこそ、大企業が仕事を依頼するときには、下請けである中小企業がコンプライアンスを遵守しているかチェックし、基準に合わないところは、サプライチェーンから外れてもらうということも起こっています。中小企業にとって、CSR調達への適合力を高めることは、SDGs時代の生存戦略と言えるのです。
大手のサプライチェーンに組み込まれている中小企業は、好む、好まざるに関わらず、SDGsに取り組むことが求められています。
SDGs抜きでは生き残れないと言っても過言ではありません。
では、SDGsは中小企業を苦しめる悩みの種なのでしょうか。
今後、企業はESG問題の対応を想定した社会性の棚卸をする必要があります。SDGsは17の目標を通じて、網羅的にESG問題を提示しているので、ツールとして次のような使い方ができます。
①SDGsの各目標を参考に、自社のビジネスに影響を与えるESG問題を知る
②自社の活動をSDGsの枠組みでチェックし、実践できている目標と実践できていない目標を整理する
③整理した結果をビジネスの改善に活用する
『やるべきことがすぐわかる! SDGs実践入門 ~中小企業経営者&担当者が知っておくべき85の原則』より
SDGsは上手に使えば、今後のビジネスの方向性を見つけるツールとして活用できます。
中小企業のメリットの一つは小回りが効くところでしょう。
ぜひSDGsをチャンスと捉えて、積極的に取り組んでいきましょう。
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