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品種改良とゲノム編集は根本は同じではないか【SDGsログ vol.316】
品種改良期間が10分の1に 驚異のゲノム編集技術
https://www.projectdesign.jp/articles/605ee65a-0509-4c20-80dc-75d4163f7546
2021年9月に発売されたマダイ「22世紀鯛」は、従来の鯛に比べて可食部が1.2倍に増えたにも関わらず、飼料量を2割削減した“スーパーフード”だ。実はこのマダイはゲノム編集技術を利用して開発されたもの。厚生労働省および農林水産省へのゲノム編集食品に係る届出・情報提供手続きを完了しており、国の手続を経て上市するゲノム編集動物食品は世界で初めてだ。
「ゲノム編集」と聞くと、その食品の安全性に不安を感じる人は少なくないでしょう。
さらに言えば、ゲノム編集そのものについての道義的な疑念を感じる人もいるかもしれません。
実は他ならぬ私自身もその一人です。
ところが、この記事に出会い、リージョナルフィッシュさんのホームページを拝見することで考えが少し変わりました。
まず、ゲノム編集は遺伝子組み換えとはまったく異なるものであること。
そして、これまで私たちが行ってきた品種改良と根本は同じであること。
誤解を招きやすいが、ゲノム編集育種法は遺伝子組み換え利用育種法と全く異なるものだ。1970年代に開発された遺伝子組み換えは、他の生物の遺伝子を利用し従来の交雑育種では不可能なものをつくる技術であり、「人類が存在しなければ生まれない、新しい生物をつくりだす技術」(梅川氏)である。一方、ゲノム編集は別の生物の遺伝子を入れることはなく、その生物の持つ本来の遺伝子の働きを利用する、交雑育種法などの従来の品種改良を高効率化したものだ。「成果物は品種改良と同じですが、そのスピードが全く異なります。従来方法で30年かかった品種改良を、ゲノム編集ならば2~3年で行うことができるのです」
ゲノム編集は、その生物本来の遺伝子に働きかけるだけで、他の生物の遺伝子を利用するわけではありません。
品種改良として、様々な掛け合わせをしてきたこととなんら変わらないわけです。
例えば、イノシシを品種改良して家畜化した動物がブタであることがそれです。
自分がよく知らない分野のことについては、拒否的な反応をしがちです。
でももしかしたら「正しくない」のではなく、私たちが「知らない」だけなのかもしれません。
新しい技術について、頭ごなしに否定するのではなく、きちんと学ぶ姿勢を持ち続けたいものです。
ゲノム編集の詳細や、それにかける思いについて、ぜひ以下のページをご覧ください。
リージョナルフィッシュ株式会社ホームページ
https://regionalfish.online/
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