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「三つ子の魂百まで」が伝統をつなぐ【SDGsログ vol.324】
「食べたことない」「知らない」”地元メシ”が消える前に。子供向け絵本で日本の伝統食材を遺そう
https://ideasforgood.jp/2022/01/25/slow-food/
和食と聞くと、あなたは何を思い浮かべるだろうか。ご飯にみそ汁、煮物に漬物。親や祖父母が昔作ってくれたものを、とっさに思い出した人もいるかもしれない。
そんな典型的な「日本のごはん」のことを、私たちは思っている以上に知らない。動物に絶滅危惧種があるように、和食のなかにも消えてなくなってしまいそうな素材や、加工方法があるのだ。たとえば、静岡の潮かつお、山形の甚五右ヱ門芋、栃木の水かけ菜。どれも、各地方の固有の食材で昔から食べられてきたが、現在はわずかな生産者しか残っていない。
高齢化によって生産の担い手が不足し、子どもを持つ親でも「食べたことがない」「調理法がわからない」といった理由で、だんだんと人々の口に入る機会もなくなってきた。このまま何もしなければ、日本の各地で、その土地の風土や歴史とともに脈々と受け継がれてきた食文化が消えてしまう。
そんな課題に対し、「子ども向けの絵本」を使って取り組む人たちがいる。日本スローフード協会だ。食に関するさまざまなイベント開催のほか、次の世代に伝統食材を残すことを目的としたプロジェクト「味の箱船」を行っている。
子どもの頃に絵本で見たものの記憶は大人になっても残っているもの。
私自身も、ディズニーの絵本に出てくる色鮮やかなキャンディーへの憧れが、いつまでも心に残っています。
大切なものを次世代に引き継ぐ際のツールとして、絵本はとても効果的と言えそうです。
日本全国に物流ネットワークが広がって、どこにいても欲しいものが手に入る現代。
栽培や保存の技術も進歩しているので、年間を通じて同じ食材を買うことも可能です。
本当に便利な世の中になりましたし、すでにこれが標準となっています。
そして何よりも現代人の忙しさにとって、便利で手軽であることは最大のメリットでした。
東京・銀座の三越にマクドナルド1号店がオープンしたのは、今から50年前。
ハンバーガーを頬張りながら街を歩くのがカッコいい時代でもありました。
こうしたグローバル化、巨大化、集中化の波はあっという間に列島を覆い尽くしました。
日本全国いつでもほしいものが手に入る便利さが行き渡り、人々はその恩恵を受けました。
しかし、その陰でかけがえのないものの多くが、その歴史を終えていったのです。
私たちの社会は、時代に応じて様々に変化してきました。
ファストフードが求められた時代も確かにありましたが、それは過去の話。
すでに私たちの社会は次のフェーズに切り替わっています。
日々の暮らしをていねいにつむいでいく。
こうしたライフスタイルを志向する人が非常に増えています。
「ファスト」から「スロー」へ。
味噌を自宅で一から作るという人もいます。
ネットで調べれば、詳しい作り方から必要な材料まですべて手に入ります。
誰が作ったかわからない味噌ではなく、すべてを自分が知っている味噌です。
絵本をきっかけに、身の回りにあるもののかけがえのなさを子どもたちに感じてほしい。
「味の箱船」プロジェクトを主催するのは、日本スローフード協会です。
ぜひこちらもあわせてご覧ください。
日本スローフード協会ホームページ
https://slowfood-nippon.jp
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