選択肢があることが分断につながりはしないか【SDGsログ vol.305】

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選択肢があることが分断につながりはしないか【SDGsログ vol.305】
酒提供、休業、時短…県内認証店の対応は“三分”

https://kumanichi.com/articles/542168

熊本県商工会連合会は28日、「まん延防止等重点措置」の21日の県内適用後、初めてとなる居酒屋など飲食店の動向調査をまとめた。県が感染対策を確認した「認証店」は、酒類提供の有無や休業を巡り対応が分かれる結果となった。

またしても感染対策のしわ寄せが飲食店を直撃しています。
感染を抑えるためには、しっかりとした取り組みを飲食店に徹底してもらいたい。
そのために「認証」という制度でそれを進めようとしているわけです。

考え方は理解できますが、政府の思惑通りには進んでいないようです。
認証を受けるために様々な対策を施しても、非認証のままでいた方が収益が上がる場合もあります。
先行きが不透明なために、どうすればよいのか選択が非常に難しい状況になっています。

認証店からは「酒類を提供しないと売り上げが取れない」「夜は客が来ないため、協力金が高くなる酒類提供なしを選んだ」「非認証店との差をもっとつけて」といった意見が寄せられた。非認証店からは「認証を申請する」との声が多かったという。

非認証店との差をもっとつけて。
この言葉を目にしてとても悲しい気持ちなりました。
認証を受けるか受けないかで、お店同士の間に分断が生まれているからです。

ウチがもうかれば、他の店のことは関係ない。
自分さえ良ければいいのでしょうか。
困っているのはみな同じだというのに。

制度を受ける側に選択の自由があるのはよいことですが、それも時と場合によるでしょう。
感染症対策については、国がきちんと方向を示して、それを徹底するべきではないでしょうか。
各店舗それぞれに選択を委ねるのは、無責任な政治のあり方であるように感じます。

しっかりとしたデータ収集に裏付けされた予測をもとに、しっかりとゴールを示す。
そして、その実現のために必要なアクションを徹底する。
このバックキャスティングの考え方をぜひ国には実行してもらいたいものです。

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