大都会のど真ん中で新鮮なエビを収穫しよう【SDGsログ vol.218】

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大都会のど真ん中で新鮮なエビを収穫しよう【SDGsログ vol.218】
エビの養殖を市街地のビル内に設置した「アクアタワー」で行うVertical Oceans

https://jp.techcrunch.com/2021/10/21/2021-10-19-vertical-oceans-aims-to-grow-sustainable-shrimp-in-huge-aqua-towers-inside-cities/

John Diener(ジョン・ディーナー)氏は、水産養殖による栄養学・遺伝子学会社CEOの仕事の一環として、何百というエビ養殖場を訪れてきた。しかし彼は、多くの施設で環境的に持続可能でない手法が使われていることにいら立ちを感じてきた。ある晩、妻が夕食の材料に冷凍エビを買ってきたとき、彼は自分が関わっている産業が自分たち家族の健康に悪影響を及ぼしていることに気がついた。なぜか?そのエビが養殖場で抗生物質を使っていることで知られている国から来たものだったからだ。ディーナー氏は我慢の限界に達し、海産物のための新しいモデルの構築に着手した。
その結果がVertical Oceans(バーティカル・オーシャンズ)だ。このスタートアップが持続可能なエビを養殖する巨大な「aqua towers」(アクアタワー)は、市街地のビルなどの施設の中にも設置することができる。タワーの中では化学物質や抗生物質を使うことなく季節に関わらずエビを養殖できる。ここで思い出して欲しい、エビは全世界で年間500億ドル(約5兆7000億円)の市場であることを。

水産資源の陸上養殖はこれまでにも様々な取り組みが行われています。
今回は、都会のビルを利用した垂直型の水産養殖。
ビルの中でエビを育てようというスタートアップの事例です。

調べてみると、世界中での需要に対応するため、エビの養殖が各地で盛んに行われています。
その際に、過密状態で病気になりやすく、それを防ぐために抗生物質が投与されることが少なくないようです。
私たちの手元に届いている養殖エビは、もしかすると「薬漬け」かもしれません。

Vertical Oceansの取り組みでは、化学物質や抗生物質を使わずにエビの養殖が可能です。
また、温度管理もできるため、気候条件に左右されることもありません。
これは素晴らしい発想ですね。

これまでにも、こうした人工物の中で動植物を栽培する様々なアイデアが試されています。
この技術がさらに進めば、私たちが口にする食物のすべてが農薬などの化学物質から解放されるかもしれません。

また、リモートワークやオフィスの地域移転などで空室の増えたオフィスビルの活用につながるかもしれません。
あるいは、郊外の公団などの空き家を転用することで、地元に雇用を新しく生む可能性もあります。
この垂直型水産養殖をはじめとするイノベーションから目が離せませんね。

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