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【SDGsログ vol.178】日本でIotゴミ箱が広まらないのはなぜだろう
表参道に「IoTゴミ箱」を設置して1年、ゴミはどうなったのか
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2109/25/news006.html
みなさんは「Iotゴミ箱」をご存知ですか?
私個人はこの記事を読むまで、その存在すら知りませんでした。
SmaGOは米BigBelly Solor社が開発したモノで、日本ではフォーステック社(東京都港区)が展開している。米国のニューヨーク、フランス、英国、ドイツ、アイルランドなど、世界50カ国以上の自治体で導入していて、日本に上陸したのは2020年10月8日のことである。表参道沿いの歩道に、34台設置した。
SmaGOには、大きな特徴が3つある。1つは、箱の上部にソーラーパネルを設置しているので、いわば“自給自足”で動くことができる。2つめは、ゴミがたまってくると自動で圧縮されるので、通常のゴミ箱と比べ5~6倍の容量を捨てることができる。3つめは、3G通信機能によって、ゴミの蓄積状況がクラウド上でリアルタイムに把握することができる。
こんなに素晴らしい機能があるゴミ箱をつかわないなんて!!
地下鉄サリン事件以降、公共の場でのゴミ箱撤去または削減をしてきた日本。
外出中に出たごみをどこに捨てればいいか困った経験がある人も少なくないでしょう。
ゴミ箱がなければそのまま持ち帰るほど日本人の美意識・公共意識は高いのでしょうか?
そんなことはありませんよね。
先日、ある公園に行ったところ、お天気の休日ということでかなりの人出。
公園のゴミ箱は山のようにあふれていて、それでもさらに捨てていく人が後を断ちませんでした。
確かに、ゴミ箱を設置せずに持ち帰りを促すということも大事です。
しかし、実際には放置されるゴミは減らず、地域の方々が手間をかけて清掃しているのが現状です。
行政の担当者と交渉を重ね、なんとかIoTゴミ箱を設置することができた。日本での設置にあたって、竹村さんは「ゴミ箱をキレイに保つことを心がけた」という。ゴミ箱からゴミがあふれていると、人はその周囲にモノを捨てる傾向がある。そうなってはいけないので、ゴミが60~80%ほどたまってきたら、回収するようにしたという。
また、ゴミ箱を拭(ふ)くなど、毎日の清掃も欠かさないようにした。ゴミ箱がいつもキレイであれば、利用者もキレイに使おうとする。みんなでキレイに使うことができれば、気持ちがいい。こうした人間の心理を考えて、ゴミ箱の保守・管理にチカラを入れたのだ。
で、1年ほど運用してみて、どのような“結果”が出たのだろうか。表参道で従来型のゴミ箱を設置していたとき、商店街の人たちは1日3回ほど「ゴミがあふれていないかな?」「そろそろ回収したほうがいいのでは?」などと心配になって、チェックして回っていた。もちろん、いま、そんなことはしていない。とある商業施設でも導入したところ、以前はゴミ箱を監視する人を常駐させていた。もちろん、いま、そんな人はいない。
ゴミの回収頻度を減らすことによって、コスト削減につなげることができた。当初の予定通りである。竹村さんにとって、うれしいことがもう一つあった。「ゴミをあふれさせたことがなかった」のだ。SmaGOを導入するにあたって心がけていたことを実践して、それが成果につながったのである。
汚いところは汚しても平気だが、きれいなところは汚すのをためらう。
こうした人間の心理からも、適切な数のきれいなゴミ箱を設置することでまちは美しくなるわけです。
ぜひ多くの自治体でも導入に踏み切ってほしいものです。
株式会社フォーステック
https://forcetec.jp/
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