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【SDGsログ vol.128】最大6mの干満差を発電に使いたい
潮の干満を電力に…「潮汐発電」は日本の海でも実現できる?
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a330353fb33d24c19bd91c8b2f9725cef14706b
私の拠点がある福岡県柳川市は有明海に面したまちです。
海苔の養殖が有名で、最盛期は高値で取引され、「黒い札束」と呼ばれたこともあったそうです。
有明海は干満差が大きいことでも有名で、干潮時には非常に広大な干潟が出現します。
日によって異なりますが、最大で6mほど水面の高さが変わります。
なので、柳川では干潮時に船が泥の上に横たわっているのが当たり前の光景になっています。
この壮大な自然の力を利用して、再生可能エネルギーの発電に利用できないだろうか。
前からこの思いを持っていましたが、現実にはなかなか厳しいようです。
干満の差が大きな場所に適当な小型の湾があったとします。満潮時には湾は海水で満たされて海面は上昇し、逆に干潮時には海水はなくなって海面は低下します。もし湾の入り口をダムで塞ぎ、満潮時に開いて海水を入れ、干潮時に入り口を閉じると、湾には大量の海水が滞留し、湾内の海面は上昇したままになります。
ここで水門を開くと、滞留した海水は湾外に流れ出ようとし、水門に設置されたスクリューが回転して発電機を回し、発電することになります。立地の高低差を利用した普通の水力発電に対して、これは立地の水平差を利用した発電といえそうです。工事は大変ですが、アイデアは単純明快です。問題はこの模式図のように干満の差が大きく、かつ湾口が適当な大きさの湾が見つかるかどうか、という点に尽きます。
理屈は単純明快なのですが、残念ながら環境負荷が高いことが大きなハードルですね。
脱炭素も大切ですが、そのために生活環境を大きく変えることはできません。
環境負荷のない潮汐発電の技術が早く開発されてほしいものです。
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