売り手よし、買い手よし、世間よしでなければ商いは成立しない【SDGsログ vol.341】

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売り手よし、買い手よし、世間よしでなければ商いは成立しない【SDGsログ vol.341】
【独自】アパホテルがコロナ宿泊療養者の食事代“中抜き”認める 苦情が相次ぎ行政指導も 〈dot.〉

https://news.yahoo.co.jp/articles/040c91e55f835254fa98a2c76c93c739e52c2fed

「AERAdot.で『大阪のコロナ宿泊療養者から苦情続出の貧相な食事 ホテル側が“中抜き”認める』(2月24日配信)と報じられて以降、中抜き問題が議論されています。全国どの県でも、『中抜きではないか』と食事に関する苦情が多く寄せられている。特に全国で療養ホテルに指定されているアパ系列のホテルに苦情が相次いでいる」(内閣府関係者)

アパホテル側にはそれなりの言い分があるようですが、その他のホテルでは苦情がほとんどないのであれば、やはり何か問題があったとかんがえることが妥当でしょう。
「中抜き」はまわりの人を裏切る卑劣な行為であるように私は思います。

コロナウイルス感染拡大は、多くの人にとっては大打撃ですが、一部にはビジネスチャンスとなった人たちもいます。
amazonを筆頭とするネットショッピング、ヤマトやUberなどの宅配関係は間違いなく増収となったことでしょう。
またマスクなどの衛生用品もそうですし、家時間充実のための家電売り上げも好調だそうです。

こうした業界の売り上げ増は、消費者のニーズに応えた結果であって、何の問題もありません。
ホテル産業にとっても、早々に療養施設として名乗りを上げたアパグループは、ビジネスチャンスをしっかり見逃さなかったと言えます。
そこまでは、良かったのですが食事に関して「中抜き」までして業績を上げようとしたことはやり過ぎでした。

背景には「自分さえよければ」という利己的な姿勢が見て取れます。
これは商売の本義を外れる行為で、いつか消費者からそっぽを剥かれることになるでしょう。

SDGsでよく引き合いに出されるのは、近江商人の三方よしの精神です。
売り手よし、買い手よし、世間よし。
商いというものは、社会にとってプラスを生み出すことで初めて認められるということです。

伊藤忠商事はここに「未来よし」を加えてCMを作成していました。
SDGs時代のビジネスはまさにこれを目指していかなくてはいけません。
目先の利益にこだわった今回のようなやり方は、その企業の未来を奪うことになります。
ぜひ企業のみなさんには、近江商人の精神を現代にフィードバックさせてもらいたいものです。

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