いつまでも対岸の火事にしておかなければいけません【SDGsログ vol.330】

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いつまでも対岸の火事にしておかなければいけません【SDGsログ vol.330】
ロシアがウクライナ侵攻 空爆や地上部隊、74施設を破壊 兵士40人以上死亡

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/881639/

ロシア軍は24日、ウクライナに侵攻した。首都キエフや各地の軍事施設をミサイルで空爆。ウクライナ当局などによると、ベラルーシとの北部国境と、ロシアが実効支配する南部クリミア半島との境界の施設が攻撃を受け、地上部隊が侵入した。ロイター通信によると、ウクライナ当局者は兵士40人以上が死亡したと述べた。市民にも死傷者が出ているという。プーチン大統領は24日、北大西洋条約機構(NATO)拡大は容認できないとし、自衛目的の軍事作戦を実施すると表明した。

軍事力によって現状変更する行いは断じて許されるべきではありません。
一刻でも早い戦闘の終了と、国際秩序の回復を強く期待します。

国際問題の専門家ではありませんが、個人的に感じること多々あります。
まず、ロシア側からすれば、身内の裏切りという感覚なのではないかという点。

ウクライナは、崩壊するまではソビエト連邦の一角でした。
1991年に独立し中立国を宣言していましたが、ロシアとNATOとの間で、大きくその立場は揺れ動いています。

そのウクライナがNATOへの加盟を希望するということに。
ロシアからすれば、かつての仲間が裏切って、喉元にナイフを突き立てきたと捉えても不思議ではありません。
ただし、自国の安全を確保するために隣国を軍事力で強制的に従わせるのはあってはならないことですが。

2つ目は、アメリカの外交力のなさ。
なんとしても軍事衝突を避けようとするバイデン大統領に期待していたのですが、最後には外交の可能性を放棄。
それによってロシアの軍事侵攻を許すという流れには、大きく落胆しました。

戦争とは常に「正義」の仮面をかぶって行われるものです。
お互いの正義を主張すれば、どこにも解決は見つかりません。

対話の基本は、相手の話をとことん聞いて、お互いに納得できる点を見つけるところにあります。
一歩後退してでも、軍事侵攻を避けるシナリオがなかったのか、大変残念に思います。

おそらく背景には、アメリカ国内での世論もあるのでしょう。
強いアメリカを求める声は根強く、バイデン氏の足元を不安定にしています。
軍事力のバランスで構築してきた世界秩序ですが、新しい枠組みでの再構築が急がれると思います。

最後に、これ幸いと日本の軍事力強化を訴える声が拡大することへの懸念です。
今回、アメリカの影響力が脆弱であることが露呈したので、次は中国が台湾を軍事支配するに違いない。
日本にとってこれは対岸の火事ではないので、軍備をさらに強化する必要があるという論調です。

すでにネットで検索しても、このような意見に多数出会います。
中には「ウクライナが核装備していたら防げたはずだ。日本も核装備を急がなくてはいけない」というものまで。

軍事力による国際問題の解決は、後に大きな悲しみ以外に何も残さない。
これは私たちが先の戦争で学んだ大きな教訓です。
その思いは憲法9条という形で、日本という国のアイデンティティとなっています。

大きな犠牲を払って手に入れたかけがえのないものを、簡単に手放してよいはずがない。
少なくとも私個人はそう思っています。

そもそも憲法とは、政府が国民を無視して暴走しないように、国民の側から政府を牽制するものです。
憲法改正という話題が、政治家、特に政権を担う与党から発せられることに、非常に危機感を感じます。

とにかく、戦闘の一刻でも早い終結と国際秩序の回復を心から願います。

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