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安いものばかり選んでいると最後に困るのは自分です【SDGsログ vol.331】
鳥貴族「全品298円への値上げ」が、「残念な結果」で終わった理由
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/92167
2017年10月、居酒屋チェーン「鳥貴族」は原材料と人件費の高騰を理由に値上げを断行し、売上を落とす結果となった。当時は「経営上の判断ミス」という批判も多かったが、必ずしもそうとは断言できない。値上げが失敗に終わった原因は、鳥貴族一社だけにとどまるものではない考えられる。新刊『物価とは何か』から、一部編集のうえ検討してみよう。
安いことを選ばれる理由に掲げていると、さらに安いところに客を奪われる。
このことを今回の鳥貴族の例は、はからずも証明してしまいました。
私もずいぶんお世話になっているだけに、残念な結果です。
アベノミクスでは、インフレ誘導による経済の活性化を目指しました。
ところが、いろいろなものの値段は上がりましたが、それが賃金には反映しませんでした。
ただ企業の内部留保が大きくなるという結果に終わり、トリクルダウンは起きませんでした。
鳥貴族では経営判断ミスとされたようですが、おそらく多くの企業が似たような状況になっているのだと思います。
原価が上昇していれば、それを価格に反映するのは当然のことです。
問題点は、安ければ選ぶという消費者側の意識にあるのではないでしょうか。
消費者が安いものばかりを選べば、企業の収益が頭打ちになります。
鳥貴族のように値上げすると客が離れていけば、企業は値上げに踏み切れません。
値上げ分を、人件費やサービスの削減という形で内部で吸収せざるを得ません。
これは従業員の賃金にも影響を与えて、いつまでも賃金が上がらない理由とされます。
結果として、また安いものを選ぶことになり、いつまでも十分な収入が得られないことに。
つまり安いものを選ぶ消費スタイルは、自分で自分の首を締めることになっているわけです。
できるだけ安く買いたいという気持ちは誰にでもあります。
しかし、その背景を考えて、安さだけを判断基準にする危険性に気付いてもらいたい。
私たちの買い物は、信頼できる企業、応援したい企業への投票と同じです。
いつまでも大切にしたい企業の製品を選んで消費していきたいものです。
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