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【SDGsログ vol.182】根本的な問題は対話の不足にあるのでは
水産事務所に魚ぶちまける フランスで洋上風力発電に漁師ら抗議
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b1e2183a3303139a455735ec7f5b47ebae5768c
洋上風力発電所建設に、フランスの漁師らが抗議デモ。現地水産当局の事務所に魚をぶちまけたりし、「風力発電により、魚が風で流され、漁獲量が減る」「騒音で生物が死滅する」「漁場も狭くなる」と抗議した。
漁師のクレメンティーヌ・ルガイヤールさん
「水産業界はとてもうんざりしている。
ブレグジットに、複雑な規制。そして今度は洋上風力発電所だ。当然ながら漁場が奪われ、すべてが破壊されてしまう。
政府は理解していない。まったくエコロジーではないからやめるべきだ。漁師はがんじがらめになっており負担が重すぎて、もう手に負えない」
「風力発電所をトロール船から500m離れた場所に設置すると、200デシベルの騒音が発生し、魚も甲殻類も死んでしまう。洋上発電はすべてを破壊するのだ。
政府にとってはゲームのようなものだ。『海に風力発電所を設置しよう。そうだ、それがいい。少なくとも他の国との競争に勝つため、割当量を達成しよう』。それが政府のやることだ」
確かに、自分の仕事場である海に風力発電を建設されることへの怒りはあるでしょう。
これまで通りの生活をさせてほしい。
その気持ちは痛いほどわかります。
しかし問題は洋上風力建設なのでしょうか?
そうではなく国が自分たちの生活を真剣に考えないことに対しての怒りなのではないでしょうか。
インタビューを受けた漁師の言葉にも、はっきりそれは表れています。
ゆっくりと時間をかけて、どこに問題があるのかを知り、
どういう条件が整えば納得できるのかというラインを見つけていく。
こうした対話の姿勢が欠けていたために、今回の行動が引き起こされたように私は思います。
この問題の根底には「私たちの話をきちんと聞いてほしい」という人々の声があります。
似たようなことは、私ちの暮らす日本でもよく起きています。
国や地方自治体の方々には、ぜひこうした声を聞く姿勢を大切にしてもらいたいと願います。
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