私たちはなぜこんなに急いで食べるのでしょうか【SDGsログ vol.293】

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私たちはなぜこんなに急いで食べるのでしょうか【SDGsログ vol.293】
「自分で削ったかつお節いい匂い」一つ星料理人が続ける食育出前授業

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和食の素晴らしさを子どもたちに伝えたい-。ミシュラン「一つ星」を獲得した料理人松山照三さん(40)=八幡西区=が、北九州市内の小学校を中心に食育の出前授業を続けている。だしを取り、白米は土釜で炊く。豊かな食文化を知ってもらおうと手弁当で続ける取り組みは、今年で7年目に入った。「同じ思いを持つ料理人と取り組みを広げていきたい」と普及にも思いを巡らせる。

どうして自分で作った料理は美味しく感じるのでしょうか。
子どもだけでなく、大人になった今でもそう思います。

私が幼かった頃は、自宅で鰹節を削って使っていました。
調子が悪くなると、父が削り器の刃を調整していた姿を今でも覚えています。
パックの削り節が発売された時は「なんて便利なんだ」と感動しました。

忙しい現代人にとっては便利であることの優先順位が非常に高くなっています。
毎日が忙しい親に育てられた子どもたちには、手間をかけない味が標準となっているのでしょう。
お米の研ぎ方を知らない若者が少なくないのも、無理のない話なのかもしれません。

生活に必要な栄養を摂取することは食事の大事な要素です。
それでは、必要な栄養素をバランスよく組み合わせたバー食品で十分なのでしょうか。
私たちはこうした食事を楽しめるのでしょうか。

朝、目が覚めると台所から包丁の音が聞こえてくる。
しばらくすると、炊き立てのごはんと味噌汁の香りが漂ってくる。
「朝ごはんよ」という母の声が待ち遠しい。
以前は、こんな朝を過ごしていたのではないでしょうか。

便利であることは否定しません。
しかし、その陰で失ってしまった「手間」こそが美味しさの秘訣なのかもしれません。
大切なのは「なぜこんなに忙しいのか」について私たちが考えることではありませんか。

日常的には無理でも、たとえば週末だけゆっくりと食事を楽しんではどうでしょうか。
家族や友人と一緒に楽しむのもいいでしょう。
生活の中に少しだけゆとりをつくる。
まずはここから始めてみれば、何かが変わっていくように私は思います。

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