まずおとなが「助けて」を堂々と言える社会を【SDGsログ vol.362】

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まずおとなが「助けて」を堂々と言える社会を【SDGsログ vol.362】
35%「うつでも相談せず」 コロナ禍、中学生ら調査―成育医療研

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032600336&g=soc

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、中学生の35%が、仮にうつ状態になっても誰にも相談しないと考えていることが26日、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)の調査で分かった。実際のうつ症状が重いほど割合は高かった。

うつ状態にある人には助けが必要だと思っていても、いざ自分がそうなった時には、3人に1人が誰にも相談せずに自分で様子を見るという回答をしたそうです。
なぜ他人に対しては助けが必要なのに、自分は助けを求めないのでしょうか。

他人に助けを求めたり、弱音を吐いたりすることをよしとしない価値観があるように私は思います。
幼い頃から「他人に迷惑をかけない」「ひとりでできる」ことを美徳として育てられることが関係しているのかもしれません。

確かに「自立して生きる」ことは大切なことです。
しかし、「自立=誰にも頼らない」という思い込みがあるのではないでしょうか。
他人の力を借りることは、決して甘えなどではないはずです。

必要な時に必要な助けを得られる人がまわりにいること。
そのためには、社会の中で様々なつながりをつくっておくことが有効です。
教室と家庭の人間関係しかない子どもは、それ以外の逃げ道を見つけることができません。

例えば、部活動や趣味の仲間はどうでしょうか。
アルバイト先の人間関係というのもあるでしょう。
最近ならネットの中でのコミュニティも大きな意味があります。

大事なのは、どこか一つのつながりだけが絶対だとしないこと。
時と場合に応じて、様々なつながりを使い分けることが、子どもを孤独から救うのではないでしょうか。

まわりの大人が、お互いに「助けて」を言い合って支え合う姿を見せることも大事です。
残念ながら、いまの日本は困っている人の「助けて」に対して冷淡な社会です。
生活保護を受ける人への冷たい視線が象徴的な例です。

どんな人でもたった1人では生きていけません。
必ず人は誰かに迷惑をかけているし、だからこそ支え合える存在なのです。
そのことを子どもたちに理解してもらうためにも、大人たちが進んで「助けて」を言い合える関係をつくっていきたいものです。

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