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【SDGsログ vol.169】安全安心でなければクリーンエネルギーとは言えないのでは
数十シーベルトの“巨大な壁”…福島第一原発2号機
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000228907.html
福島第一原発2号機の原子炉建屋の上部に、大量の放射性物質があることが原子力規制委員会の調査で分かりました。
ロボットを使った最新の調査では2号機原子炉建屋の最上階の床は3層になっていて一番上の第1層と第2層の間のわずかな隙間に40ペタベクレル以上のセシウム137があることが確実となりました。
放射線量は毎時数十シーベルトで原子炉内と同じレベルです。
政府と東電は、溶け落ちた燃料デブリを取り出すとしていますが、建屋上部から近づくのは非常に厳しくなりました。
今後は東電が主体となり調査を続けます。
え? 原子炉内と同じレベルの放射性物質が建屋上部に?
ということは、原子炉がむき出しになっているのと同じでは?
これが大きなニュースとして取り上げられないことが信じられません。
脱炭素の取り組みは全世界的に進めるべきものです。
でも、CO2を出さないからと言って、原発を推進するのはいかがなものでしょうか?
10年経っても手の打ちようがない事故を目の前にして再稼働という選択は正しいのでしょうか。
参考までに、SDGsゴール7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」のターゲットを見てみましょう。
7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
7.a 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
7.b 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。
政府は「安価かつ信頼」できるとして、原子力発電を重要なベース電源として位置付けています。
しかし、廃炉費用などを考えれば「安価」では決してないことはすでに明らかです。
「信頼」についても、生まれ故郷に帰ることができない人々には虚しく響くだけでしょう。
何事にも過渡期はあるものです。
その間は、現在保有している原発をうまく使うことも必要でしょう。
しかし、近い将来には原発はゼロにしなくてはいけない。
少なくとも私個人はそう信じています。
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