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【SDGsログ vol.89】トランスフォーミングできない日本
小泉環境相、脱原発鮮明に 自民党内から不満も
https://www.sankei.com/article/20210627-AE44764QJRJHFE6M3UOMVP6KWI/
環境相としての責務を全うしようと取り組む小泉進次郎氏。
少なくとも「これまでのやり方ではダメだ」と強い決意を持つ点は評価に値すると思います。
原発ゼロを掲げるお父様の影響もあるのかもしれません。
ただ残念なことに周囲は彼に対して非協力的です。
脱原発についても今回の記事のように批判続出という状況。
それでも逆風に耐えて進む小泉氏を、私は個人的に応援したいと思っています。
とはいえ、エネルギー政策はもともと経産省の所管であり、自民党内には小泉氏への不満も募る。党中堅は「首相は梶山弘志経産相よりも小泉氏の言うことを聞いてしまう。環境相がどんな権利で原発政策に口を出すのか」と指摘。党重鎮も小泉氏がエネルギー問題の現実を直視していないとして、「目の前の課題に向き合わない政治家は大成しない」と不快感を示している。
原発は発電時にCO2を発生しないのでクリーンだとする意見が日本では多いようです。
しかし、本当にクリーンなのでしょうか。
原発は建設時や廃炉時に多量のCO2を排出すると指摘する声もあります。
また事故発生時の被害の大きさも懸念材料となっています。
詳しくはこちらをご覧ください。
「SDGsウォッシュ」にご用心(1)[電力編]
https://www.alterna.co.jp/25899/
また日立製作所が英国での原発プロジェクトから撤退しました。
ESGの観点から投資が引き上げられたり、建設見直しというのが、国際社会での原発の現状です。
日立、英原発から撤退 再エネ台頭で採算難しく
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63917400W0A910C2MM8000/
SDGsのゴール7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」は、クリーンなエネルギーをどう捉えているのでしょうか。
ゴール7のターゲットを参照するとこうなっています。
7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
7.a 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
7.b 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。
SDGsで「クリーン」と考えられているのは「再生可能エネルギー」であると読み取れます。
原発が本当にクリーンエネルギーであるならば、ここにきちんと盛り込まれてもよさそうですが、一言も触れられていません。
SDGsが採択された際のアジェンダのタイトルには「Transforming our world」と明記されています。
私たちはこれまで通りのことを続けていてはいけない。
大きな変革をしなければいけないという決意の表れです。
「現実を見ていない」との自民党重鎮の批判は、そのままその人に返ってきそうです。
「世界の現実をを見ていない」のは日本の政治家なのではないでしょうか。
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