この映画を観た人は間違いなく、自分自身の消費スタイルを見直すでしょう。
問題は、ほとんどの人がこの映画を観ていないこと、そして観ようとしていないことです。
ラナ・プラザの悲劇を例に挙げながら、アパレル業界の舞台裏を暴いていきます。
大企業の利益を優先し、労働者を搾取し、それでも私たちは気軽にファッションを楽しんでいます。
この安価な服には、現地の貧しい労働者の血が流されていることも知らずに。
ファストファッションのために、綿花畑では大量の農薬が使用されています。
そこで働く人たちの健康は考慮されることなく、ガンなどの疾病によって命が奪われていきます。
大企業が巧妙に仕掛けた仕組みの中で、労働者は搾取され続けます。
耐えきれずに月160ドルの報酬を求めて抗議行動をすると、大企業と癒着した政府から暴力的に排除される。
貧しい人たちが貧しさから抜け出そうと必死になっているのに、富める人々がその道を閉ざします。
実に世界は不平等であることが、画面を通してひしひしと伝わってきます。
でも、こうした大企業の行いを支えているのは、私たち一人一人の消費行動に他ならないのです。
エシカル消費というキーワードが、社会にも浸透してきました。
買い物をするときに、価格だけではなく様々な要素を考えて、お金の使い方を選ぼうというものです。
2022年の現在の社会は、今日に至るまでに私たちが積み上げてきた毎日の結果です。
2030年、2050年の社会も、そこに至るまでに私たちがどのような毎日を重ねていくか、それ以外につくる方法はないのです。
ぜひ一度立ち止まって、今の生活スタイルのままでいいのか、自分自身に問いかけてみてください。
未来をつくるのは、私たち一人一人なのですから。
次回のウナギネマは、10/23(日)です。
作品は『ジェンダー・マリアージュ～全米を揺るがした同性婚裁判～』。
アメリカ最大の人口を誇るカリフォルニア州。
一度は認められた同性婚が、「提案8号」の法案通過により、再び禁止されることに。
これを人権侵害であるとして提訴した2組のカップルと、彼らを支えた弁護士たちを5年間にわたって追い続けた、感動のドキュメンタリーです。
2022ウナギネマvol.14『ジェンダー・マリアージュ～全米を揺るがした同性婚裁判～』（112分）
2022年10月23日(日)①13:00〜、②15:00〜
会場：柳川市民文化会館suito 2階会議室（福岡県柳川市上宮永町43番地1）
料金：1000円、柳川市民割引500円、中高生は無料。
☆予約は不要です。
詳細はこちらから。
http://unaginema.com/2022/07/17/2022ウナギネマvol-14『ジェンダー・マリアージュ%e3%80%80～全/
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●ソーシャルシネマ専門映画館ウナギネマ
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