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「損して得取れ」を実践するJR北海道【SDGsログ vol.352】
JR北海道が異例のベア実施…若手社員の大量離職防ぐ狙いか
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220317-OYT1T50314/
経営再建中のJR北海道の労使が2022年春闘で、月額500円のベアを実施することで妥結したことがわかった。同社のベア実施は21年ぶりとなる。
素晴らしい経営判断だと思います。
コロナ禍による業績不振で、様々な業種でベアゼロ回答が続いています。
JR東日本や大手私鉄でも同様の対応の中で、このJR北海道の賃上げは一際輝いて見えます。
業績が上がらず企業全体の収益が減れば、そのしわ寄せは従業員の給与にいく。
当然と思えるようですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
企業の業績が上がらなくても、一人一人の従業員は一生懸命に働いているのに。
アベノミクスで企業が利益を上げても、その多くが内部留保をなってしまいました。
トリクルダウンは起きず、企業の利益は労働者には還元されなかったのです。
業績不振の時だけ、従業員にそれを転嫁しているのだとしたら、納得のできないことです。
JR北海道では、若手社員の大量離職が問題となっているそうです。
それを引き止めるという狙いも、今回の賃上げにはあるとのこと。
早期離職者を減らすことは非常に重要な視点です。
新しく入社して数年かかって一人前に仕事ができるようになった頃に、転職をしてしまう。
そうすると、また新しい社員に対して、1から始めなくてはなりません。
この時間、労力の浪費は、企業にとって大きなダメージです。
一度入社した社員が、自分の会社を気に入って、いつまでも残ってくれる。
そのために従業員満足度を上げていくことが必要不可欠です。
賃金アップも、長い目で見たら、企業にとってプラスの面の方が多いのではないでしょうか。
特に、中小企業にとっては、この人材を大切にする視点が重要でしょう。
人材=人財。
社員が今まで以上に会社を好きになる取り組みを、中小企業こそ実施していきましょう。
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