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幻想のトリクルダウンの向こう側に格差社会が【SDGsログ vol.273】
「先が見えません」年の瀬、無料の食品求めて続く都会の行列 「パンク寸前」悲鳴上げる支援団体
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/854095/
この年の瀬も長い行列ができた。東京・西新宿の都庁前など、都会のあちこちで目にする民間団体による生活困窮者のための無料の食品配布会。コロナ下で激増した利用者は、緊急事態宣言が解除された後も落ち着く気配がない。年越しを前に支援者らは公的支援の強化を訴える。
こういうニュースを聞くとやるせないですね。
働きたくても働けないのはなぜなのか。
自己責任を口にする人も少なくありませんが、本当にそうなのでしょうか。
私は経済の専門家ではありません。
しかし、素人でも肌感覚でわかることはたくさんあります。
間違いなく、今の日本は格差社会になってしまったと感じています。
アベノミクスで高らかに提唱されたトリクルダウンは起きませんでした。
大企業や高所得者を優遇することで、普通の生活や厳しい暮らしをしている人にまでその恩恵が行き渡るはずでしたが、結果的には強いものがさらに強くなるだけで終わりました。
幻想のトリクルダウンの向こう側には格差社会が待っていました。
国内の相対的貧困世帯は7世帯に1世帯。
非正規雇用やシングルマザーの世帯の割合が多いと言われています。
コロナ禍は、この低所得層にさらに深刻な打撃を与えました。
雇い止めなどにより、多くの方が職を失うこととなってしまいました。
「コロナ禍が直撃した昨春、30年勤めた飲食関係の企業を解雇された」
「食事は5個入り200円のインスタントラーメン。1個を半分に割り、それを1日1、2食。明日どうなるか分からない不安で、眠れない日が続いている」
この活動を主宰する「新宿ごはんプラス」によると25日は336人が訪れた。昨年の最終土曜日の利用者は154人だったので2倍以上だ。コロナの感染者数が減っても右肩上がりが止まらない。11月20日には、昨年4月の4倍に相当する408人が訪れている。
大西連共同代表はこう指摘する。
「コロナ禍で初めて生活が苦しくなったという人がいる。国や行政の支援制度があっても要件などが当てはまらない人もいる。行政は『窓口に来て』と言うだけでなく、遠くで困っている人に何をするかが問われている」
NPO法人「TENOHASI」が東京都豊島区東池袋で月2回行っている食品配布会には11月27日、472人が訪れた。これは、リーマン・ショック直後を超える過去最多記録となった。
都は27日から1月5日まで居場所がない人にビジネスホテルを提供することにした。
同法人の清野賢司事務局長はこう訴える。
「支援現場は有事が続いており、さらに深刻化する可能性がある。都や自治体が対策を取らなければ、民間団体がパンクしてしまう。街に困窮者があふれる状況が、ないようにしてほしい」
目の前の困っている人に手を差し伸べることはもちろん大事です。
しかし、それと同時に、原因となっている大元に手当てをしなくては、いつまでも状況は改善されません。
ぜひ政治の力をそこに向けて発揮してほしいものだと心から願います。
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