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【SDGsログ vol.202】世界で唯一の「夫婦同姓義務付け」の国、日本
「選択夫婦別姓」8対1の光景に 9党首の討論会、岸田首相だけ手を挙げず
https://www.tokyo-np.co.jp/article/137541?s=09
両脇に並んだ8党の党首が全員、高々と手を挙げる中で、岸田文雄首相(自民党総裁)だけはテーブルに両肘を付けたまま。来年の通常国会に、選択的夫婦別姓を認める法案を提出することの賛否を挙手で問われた際の「8対1」の光景は、多様性を巡る最大与党の消極姿勢を際立たせた。
「社会全体で受け入れるにあたり、どこまで国民の意識が進んでいるのか」。首相は導入への疑問を口にしたが、今年3月、制度の早期実現を目指す議員連盟の呼び掛け人に名を連ねた。同様に挙手を求められた性的少数者(LGBT)への理解を促す法案を来年の通常国会に提出することにも唯一、賛意を示さず、安倍晋三元首相ら党内保守派への配慮をにじませた。
制度の早期実現を公約した立憲民主党の枝野幸男代表は「多様性のある社会を進めていく上で、大きなハードルは夫婦別姓が進まないことだ」と指摘。各種世論調査で過半数が賛成していることなどを挙げながら「なぜこんなに当たり前のことが通用しないんだというのが当事者の声だ」と自民党との違いを強調した。
選択的夫婦別姓に反対する理由としては「家族の一体感が失われる」という意見が一番のようです。
夫婦別姓の場合、子どもはどちらかの親とは違う姓を名乗ることになります。
また、外部から見たときに、家族かどうかがわかりにくいということも挙げられています。
確かに一理あるとも思いますが、あくまでもこれは「選択的」です。
上記のマイナス面を考慮して、同姓のほうがよいとなれば同姓にすればよいだけ。
ここまで夫婦別姓が議論を呼んでいるのは、別姓を認められないことによる不利益が大きいから。
姓が変わることによって、これまでのキャリアなどの一貫性が失われると感じる人が多いわけです。
実際に、旧姓が使えないことによって不便を感じている人をみなさんもご存知でしょう。
結婚によって姓が変わるのは、ほとんどが女性の側です。
この課題を解決することが、女性の権利の保証につながるとも言えます。
国連も、日本の夫婦同姓義務付けを問題視して、これまでにたびたび勧告をしています。
これまで夫婦同姓だった国もありましたが、現在では世界中で日本だけとなりました。
他の国では、夫婦別姓を認めたり、両方の姓をつなげる「結合姓」を採用しています。
ところが、日本では夫婦同姓を規定した民法と戸籍法は違憲ではないと最高裁が判断を下しました。
今回、自民党だけが手を挙げずという構図になりましたが、自民党の中でも様々な意見があります。
選択的夫婦別姓 攻防の裏側
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/57924.html
今や世界で唯一となった夫婦同姓の国、日本。
しっかりと議論をしつつ、新しい価値観を受け止められる柔軟な社会にしていきたいですね。
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