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どんな正義も人の命より重いはずがありません【SDGsログ vol.354】
「年寄りが始め、若い人が命落とす」 村上春樹さん、ラジオで反戦訴え
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022031900285&g=soc
ロシアのウクライナ侵攻を受け、作家の村上春樹さん(73)は18日夜、TOKYO FMの番組「村上RADIO特別版 戦争をやめさせるための音楽」に出演し、「年寄りが勝手に始めた戦争で、若い人たちが命を落としていく。昔からずっと続いていることだが、本当に悲しむべきこと」と反戦の思いを語った。
この件については多くを語る必要はないでしょう。
一方的に武力行使を行うロシアが非難されるのは当然ですが、ここまでに至る歴史および地理的な条件を考慮すると、ロシアがすべて悪いとするのはどうかと個人的には思っています。
しかし、理由はどうあれ、尊い人命が失われることはすぐにやめなくてはいけない。
そのために、振り上げた拳を一度止めて、対話を行うことが何よりも大事です。
対話は説得とは違います。
自分の主張をどこまでも押し通して、相手を屈服させるのが説得。
対話は、相手の主張をしっかり聴いた上で、自分に何ができるかを考えることが大事です。
「尊い命がこれ以上失われない」ことを双方がもっとも大事にして、対話を進めてほしいと強く願います。
命の尊さには、ロシア側もウクライナ側もありません。
どんな人でもかけがえのない命の持ち主なのですから。
村上さんは番組の中で、以下のキング牧師の言葉を引用しました。
「ヒトラーがドイツで行った行為は全て合法的だった」
原文では、”Never forget that everything Hitler did in Germany was legal.”
私たち日本にとって忘れられない忌まわしい原爆投下も、戦争の終結を早めるためという正義の包み紙でくるまれていました。
武力行使による正義は、大きな痛みと悲しみにしかつながらないことを、私たちは尊い犠牲の中で学んできたはずです。
どうか1日も早い戦闘行為の終結を。
そして、対話による両国の未来創造を願ってやみません。
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