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無視しなくてはいけないものが世の中にはある【SDGsログ vol.314】
「ここは部落」差別拡散 動画や個人情報次々
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/874214/
「部落探訪」という文字とポップな音楽を背景に、何の変哲もない住宅街が映し出されて映像は始まる。
被差別部落を訪ねるという趣旨で今月2日、インターネット上に公開された。タイトルには関東地方にある地区の名前が記されている。地域の歴史を説明しながら歩く撮影者は民家も車のナンバーも、墓碑に書かれた名前まで映していく。
撮影しているのはネット上で「鳥取ループ」を名乗る神奈川県の男性。2018年ごろから、各地の被差別部落を題材とした動画を150本以上作ってきた。ある動画では、民家の呼び鈴を押して住民に話を聞くこともあると明かし「世界に発信するものなんで、突っ込んだ内容でやっていこうかなという考えがあります」と語っている。
記事を読んで強い憤りを感じました。
同時に、これがネット社会なのかもしれないという諦めに似た感情もありました。
いずれにしても、この男性の行動は許されるべきではありません。
人はすべて、どこでどのように生まれたかで不利益を被ることがあってはいけません。
この男性は「事実を伝えているだけ」と言いますが、そのことで不利益を受ける人がいます。
この事実を知ることにいったいどのような意味があるのでしょうか。
「世の中、いろんな趣味があるからね。自分の場合はちゃんと収益が出るようにもしている」
確かに、広告収入につながる動画サイトに限っても、宮部氏の動画の再生回数は万単位。多いもので2百万回を超える。
疑う余地もなく、彼は金儲けのためにこうした動画を公開しています。
悲しいのは、それを何万もの人が見ているということ。
この人たちが彼の行動(=金儲け)の原動力なっているわけです。
公開した動画を誰も見なければ、収入も入ることはなく、彼もこの活動を諦めるかもしれない。
事実だから、情報として出されているから、なんでも見ていいわけではありません。
「知る権利」を錦の御旗に掲げて、プライバシーの侵害と思われる行動をする人がいます。
あなたが個人的に知りたいことと、社会全体が知っておくべきことは同じではないのに。
宮部氏の動画には「同和対策をしてくれと言っときながら、隠せはおかしい」「毎回楽しみにしてます」などと支持するコメントが並ぶ。主張に賛同し、面白がる層は確実に存在する。
安田さんは懸念する。「宮部氏を支えているのは、この社会。今のままでは、次々に新しい宮部氏が生まれてくる」
最後に紹介されてたジャーナリストの安田浩一さんの言葉がはっきりと示してくれています。
この男性の行動を支えているのは、他でもない私たちの社会なのです。
この事実をしっかりと一人一人が心に刻む必要があります。
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