上流の課題を解決することこそ政治の役割では【SDGsログ vol.291】

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上流の課題を解決することこそ政治の役割では【SDGsログ vol.291】
1万世帯に「こども宅食」 東京のNPO、食品卸売り大手と連携

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/862546/

新型コロナウイルス禍で困窮する子育て世帯を支援するため、認定NPO法人「フローレンス」(東京)は1月下旬から、全国の1万世帯に食品を届ける「こども宅食」を実施する。食品卸売り大手の「日本アクセス」(東京)が連携。味の素AGFやエスビー食品など14の協賛企業がレトルトカレーや米などを提供し、全国65団体が各家庭に届ける。

フローレンスさん、さすがですね。
病児保育からスタートして、素晴らしい取り組みを次々と生み出す認定NPO法人フローレンス。
ぜひこちらの書籍もご一読いただければと思います。
「社会を変える」を仕事にする――社会起業家という生き方
https://www.amazon.co.jp/「社会を変える」を仕事にする――社会起業家という生き方-駒崎弘樹/dp/486276018X

フローレンスさんほどのスケールでなくても、各地で様々な取り組みが進められています。
そこに時間と手間を惜しみなくかけていらっしゃる皆様に、心から敬服いたします。

しかし、私たちはいつまでこうした取り組みを続けなくてはいけないのでしょうか。
ある例え話を紹介させてください。

ある人が川のほとりを歩いていると、上流からこどもが流されてきました。
「これは大変!!」その人はこどもを川から助け出して救うことができました。
ほっとしたのも束の間、少ししたらまた違う子どもが流されてくるではありませんか。
当然のことながら、このこどもも一生懸命に救い出しました。
この後も、次々に流されてくるこどもを、この人は救い続けることになりました。
おかげでこどもたちはみな、無事に助かることができました。

いかがでしょうか。
こどもたちを救い続ける人の、勇気や努力は称賛に値します。
しかし、この人は永遠にこどもたちを川から救い続けなくてはいけません。

実は、この人がこどもたちを救い続ける川の上流には、こどもを次々に川に落とす人がいたのです。
目の前で苦しむ人を救うことは本当に尊い行いですが、上流で起きていることに対応しなければいつかは疲れてしまいます。

この上流で起きている課題の根本を解決することこそ、政治の重要な使命なのではないでしょうか。
なぜ全国に5000を超えるこども食堂が必要になるほど、貧困が広がってしまっているのか。
その根本的な原因を究明して手当てすることをぜひ政治主導で成し遂げてほしいものです。

どんなに間違っても、上流でこどもを落とす役割を政治がしてはいけません。
ところが、いまの日本は年々格差が広がり続けています。
格差社会を作ったのはいったい誰なのか、それをもう一度考えてみる必要がありそうです。

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