価格は高くなったのではなく適正になろうとしているのかもしれない【SDGsログ vol.339】

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価格は高くなったのではなく適正になろうとしているのかもしれない【SDGsログ vol.339】
世界食料価格、過去最高=ウクライナ危機で穀物高―FAO
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030500322&g=int

国連食糧農業機関(FAO)が4日発表した2月の世界食料価格指数(2014~16年=100)は前月比5.3ポイント上昇の140.7となり、過去最高を更新した。ロシアのウクライナ侵攻により、小麦やトウモロコシの主要生産国である両国からの供給不安が強まり、価格を押し上げた。前年同月比では24.1ポイント上昇した。

コロナウイルスのまん延にウクライナ危機まで加わり、グローバル経済は大きく揺れています。
生活の基幹部分を輸入に頼る日本にとっては、非常に大きな不安材料となっています。
最近では様々な生活必需品が値上がりして困るという声がネットを賑わせています。

総務省が令和4年2月18日に発表した「2020年基準 消費者物価指数」を見ると、1月分は前年同月比で0.5%の上昇となっています。
生鮮食品およびエネルギーを除く指数では、前年同月比で1.1%の下落です。
この数字よりも物価上昇を肌で感じている人も多いのではないでしょうか。

その謎は10大費目別の数字を見ると明らかになります。
それぞれ前年同月比で、生鮮食品では6.5%、光熱・水道では12.7%の上昇となっています。
私たちが日常的に消費する費目ばかりが上がっているため、実感としての物価上昇はより大きいのでしょう。
2020年基準 消費者物価指数 全国 2022年(令和4年)1月分
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

今まで1000円だったのものが1100円出さなければ買えないとなると「高くなったな」と思うのが当然でしょう。
しかし、なぜ今までは1000円だったのでしょうか。
生産者の本音としては1500円で売りたいところを、1000円で買い叩いていたのではないでしょうか。

例えば、輸入小麦は19%という大幅な値上がりをしました。
それに対して国産小麦は、逆に13%の下げとなっています。
この高くなった価格が本来の輸入小麦の価格だとしたらどうでしょうか。

これまで輸入小麦が中心だったのは、価格の安さと安定供給が理由でしょう。
そのうち価格については、国産も勝負できるレベルまで来たと言えそうです。
国産であれば地産地消による脱炭素効果も上げることになります。

日本はカロリーベースでの食料自給率が37%です。
農林水産省 日本の食料自給率
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html

今回の輸入穀物の値上がりを機に、ぜひ食料自給率の上昇につなげてほしいものです。
そして、消費者である私たちも、少しぐらい高くても国産の食糧を積極的に使うようにしていきたいですね。
多くの人がきちんとした価格を支払うことで、日本の一次産業が守られるわけですから。

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