毎日の日常が最良の先生ということ【SDGsログ vol.274】

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毎日の日常が最良の先生ということ【SDGsログ vol.274】
園児が料理をし、お金も稼ぐ。想像の斜め上を行く子が育つ保育園

https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/98.html

魚の三枚おろし、できますか?
揚げ物、自宅でつくってますか?
スーパーに行けば切り身魚もお惣菜も並ぶ今の時代、人生で一度も魚まるごと一匹を調理したことがないという人も多いかもしれません。ましてや、子ども時代からひとりで魚をおろしたり高温の油を扱ったりする経験をした人は少ないのではないでしょうか。
魚をさばけなくても生きていける世の中ですが、鹿児島県のとある保育園では子どもが魚を三枚におろし、自らの手で揚げ物までつくるといいます。
その保育園の名は「ひより保育園」と「そらのまちほいくえん」。料理のできる子を増やしたいのかと思えば、そうではなく。園を経営する古川理沙さんは「料理を通して、様々なものの解像度をあげたり、ものごとの全体を想像する力を身に着けてほしい」と語ります。
その背景には、「食べることは生きることそのもの」であると掲げ、明るい未来のためには、0歳から食を通して生きるための教育をしていく必要があると考えてきた古川さんの想いがありました。

私たちの社会は「分業」することで効率化を進めてきました。
このこと自体は問題ではないのですが、それが当たり前になることでもともとの姿が見えなくなることがあります。

メザシは海の中でもあの形で泳いでいる。
有名な笑い話ですが、スーパーでしか見たことのない人には元の姿を想像することすらできません。
テレビ番組の名前にもなりましたが「とり肉はなんの肉?」をわからない人もいるほどです。

2歳児に包丁を持たせること。
最初は非常に勇気が必要だったことだと思います。
けがをしたらどうしようという不安はどうしても生じます。

2歳児に料理をさせるのはさすがに早いと思う方もいると思います。
しかし、程度の差こそあれ、私たちは「不安」から子どもたちが考える機会を奪ってきたとも言えます。

危ない場所に柵をして立ち入らせない。
確かに必要なことなのかもしれませんが「危険」がどういうものであるかを体験として学ぶ機会が失われているとも言えます。
キャンプ場を運営する知人は「熱い鉄板にひじをつこうとする」子どもが少なくないと言います。

この記事で紹介されているのは素晴らしい事例です。
この保育園に自分の子どもを預けたい、そう考える方もいらっしゃるでしょう。
もちろんそれも良いアクションですが、他人に任せるのではなく自分たちでできることはないのでしょうか。

日常から「危険」を排除することが、逆に「危険」を教えないことにつながります。
見方を変えれば、日常のあらゆる場面が教師として子どもたちに気づきを与えるとも言えます。

私たちが自分たちの日常をもっと自覚的に活かすことで豊かな教育につながる。
このことをこの保育園の事例は教えてくれているのではないか。
私にはそう思えてなりません。

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